この記事では、占いの歴史(占いはいつはじまったのか?なぜはじまったのか?)について考えてみます。占いって絶対人類最古の職業だったと思うんですよね。

文明以前の占い

占いがいつはじまったかなんて、正確なことは誰にもわかるわけがありません。

でも、多分、占いが生まれた理由って、「幸せになりたい」っていう人間の本能が根本にあると思うんですよね。

だから、占いはおそらく人類の誕生とともにスタートしていると思います。

もっとも太古の人類は「幸せになりたい」っていうより、「どうやって生きていくか」っていうのがメインテーマだったとは思いますが。

そういえば、ハーバード大学が「ビヘイバラル・アンド・ブレイン・サイエンス」という科学誌で、人類初の専門的活動は魔術サービスの提供だったと発表したみたいです。

人間が農耕を開始して食料を作りだすことができるようになった新石器時代までは、人類はシカ・ゾウ・野ウサギなど野生の動物を狩りで仕留めて食料にして生きていたんですよね。

獲物が獲れなかったら、飢え死にするような環境で生きているわけですから、獲物がなかなか獲れないとなると、めっちゃ不安になるはず。

そんなときには、狩りでの成功を祈っていたでしょう。

狩りの成功を祈願する儀式みたいなものが生まれ、その儀式を仕切るヤツが出てきて、そいつがシャーマンとしてのサービスを提供したのではないかと。

その儀式で狩りに成功して大収穫なんてなったりしたら、そいつはヒーロー扱いで、狩りで得た獲物を献上されたりなんかして。

狩りの成功祈願の魔術サービスを提供して、代わりに食料を得るなんてことが行われていたんだろうなと思うのです。

やがて、人類は道具を発達させ、農耕で食料を得るようになりました。

そうすると、今度は雨が降らないと困るわけで、雨降らしの術を使えるなんてヤツが出てくるのは必然です。

このころには、「病気になった人を治すよ」なんていう呪術師も現れたでしょうね。

このように、文明以前から占い的な職業は絶対にあったはずですが、この頃は「占う」というより、魔術師、呪術師的な側面が強かっただろうなと思います。

文明以降の占い

そして人類は進化し、文明も発達しました。

世界史で勉強した世界最古の文明の一つと言われるメソポタミアの遺跡からは、占星術に関する文献が多く見つかっています。

今から4,000年前には占星術が始まっていたんですね。

占星術の基礎を作ったのがメソポタミアの先住民族であったシュメール人です。

彼らはその当時すでに月の回転周期、1年の長さなどほとんど正確に計算する技術を持っていたみたいです。

現在1年は12か月ですが、これはシュメール人が60進法や1ダースという単位を使用していたことと無関係とは思えません。

12星座の考え方もシュメール人の影響が大きかったのではないかと思います。

メソポタミアでは、その後カルディア帝国そしてバビロニア帝国が隆盛します。

バビロニア帝国の時代に黄道十二宮というホロスコープが生まれたのではないかと考えられています。

黄道とは、天球上における太陽の見かけ上の通り道のこと。

黄道十二宮というホロスコープはやがて、西と東に伝わり、西洋の占星術と東洋の宿曜占星術としてそれぞれ発展することになります。

宿曜占星術のほうはインドを経由して中国で発展し、日本にも伝わりました。

一方、ギリシャ、ヘレニズムの時代を経てヨーロッパに広がった十二星座は、独自の発展を遂げます。

人が占いに頼る理由とは?

文明が発展していくと、占いは権力者と結びつくようになります。

人類の歴史は争いの歴史と言われますが、

  • 戦争に勝つにはどうすればいいのか?
  • いつ出征するのがいいのか?

これらのことが占いによって決められるようになります。

古代ギリシャの英雄であるアレキサンダー大王もおかかえの占い師がいました。

武田信玄も徳川家康も、ナポレオンも。

このように、歴史上の偉人でさえ、占いで物事を決めていました。

なぜ人は占いに頼るのでしょうか?

太古から人は、自分の望むことを実現しようと色々と努力をしたはずです。

でも、どんなに努力しても自分の思い通りにならないことがあることを悟ります。

人はいつか死ぬ

これはどんなに権力を持った人間でも否定することのできない事実。

しかも長生きする人もいれば、幼くして死ぬ人もいる。

このような現実を目にしたとき、太古の人々が、自分たちが何か見えない力に支配されていると考えても不思議はありません。

見えない力があるとすれば、それがどのようなものなのか知りたいと思うのも人として当然でしょう。

人が占いに頼るのは、見えない力の存在を信じざるを得ないと納得しているからではないでしょうか。

そしてこの見えない力を宿命と考え、どうすれば宿命を知ることができるのかという探求心が占いを発展させることになります。

自然界には自分の力ではどうにもならないことがあり、人はそれぞれ宿命を背負って生まれてくる。

この宿命を知るための基準を何に求めるか?

星の動きに基準を求めたのが占星術であり、生年月日時間に基準を求めたのが四柱推命ということになるでしょう。

歴史のある占術

現代では、実にさまざまな占術があります。

本当に歴史のある占術から、「いやいや、それ商売用に考えたヤツでしょ」というなんちゃって占術まで玉石混交です。

歴史が長ければ良い占いというわけではありませんが、歴史が長いということは、それだけ体系化されているということで、実用に耐えるものである可能性が高いでしょう。

ここでは、長い歴史を持つ占術の代表として、バビロニアを起源とする占星術と、中国を起源とする易経について簡単に触れておきます。

占星術の歴史

バビロニア帝国の時代に黄道十二宮というホロスコープが生まれたということはすでに書きましたが、西洋占星術も東洋の宿曜占星術もバビロニアで生まれた占星術が起源であると考えられます。